特殊鋼の知識
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いま思うこと
10月は旧暦でいうところの神無月。
神無月は伊勢神宮の内宮に居る天照大御神以外の神様が出雲に出向いて、いろいろなことを神議(かみはかり)することから、神様が不在の月、の意とされる。1年12ヶ月、旧暦の意味するところからもわかる通り、どの月を取り上げても日本の四季や文化にはそれぞれ趣がある。わたし自身は海外での生活が長いものの、だからこそか、日本は文化、風情のみならず、安心、安全、本当に良い国だなと思っている。
 しかしそんな日本の文化や日本人を揶揄するメディアも少なくない。先般手に取った「世界でバカにされる日本人」(谷本真由美著、ワニブックスPLUS新書)という本では、日本における日本人の「本音と建て前」、「年功序列や謎の上下関係」、「生産性のない残業」、「仕事における無駄なプロセス」、「発言しない会議」、「過度なおもてなしや忖度」と言ったことが、海外からみた日本の生産性の悪さとして取り上げられている。また2011年に起きた東日本大震災に関して「復興が驚異的に早くて道路が数日間でなおってしまった、災害があったのに暴動にはならず秩序が保たれた」といったニュースが大々的に報道された一方「原発で働く人々への冷徹な待遇、事故を起こした関係者に対する無処罰、被災者に対する不十分な支援」といった後ろ向なニュースは日本国内ではあまり積極的に報道されない、との記述には、なるほど目を見開かされる思いがした。
 中国の質問サイト「チーフー」では日本について「中国人は常に外に出ていきたいと考えている。日本人は自分たちの世界の狭さに窮屈と感じることもあるが、敢えて外に出ようとしない。日本人は過ちを総括する際、まずは言い訳を考え、曲解した表現を使うものの、実際に改善する方法を考えない。それこそが謙虚で大人らしい姿勢だと思っており、そのことが日本の経済を停滞させている1つの理由だ」。と。
多々反論もあるが、ウーンと頷かされる指摘も少なくない。たしかに経済では日本の低迷は数字で見る以上に落ち込んでいる。過去にJAPAN AS NO.1というアメリカで出版された著書は日本の高度経済成長の要因を分析し、日本的経営を推奨したものとして70万部のベストセラーを記録した。しかしその日本的経営がいまや成長の足かせになっているとの指摘は皮肉である。
世界のGDPに占める日本の割合は1995年には凡そ18%まで高まったが、2020年には5%にまで下がってしまった。消費者物価指数を見れば一目瞭然だが、1990年を100とした時、2020年の消費者物価指数は日本では111.57であるのに対して、中国では317.13、韓国で259.91となっている。
このように世界における日本の立ち位置は大きく変わってしまった。更に今後、日本を取り巻く環境はもっともっと厳しくなりそうだ。しかし心配ばかりしていてもはじまらない。「過去から学び、今できることを実行することで、未来に希望を持つ」ことを旗印に、ヤマト特殊鋼の先頭に立って、社員みんなと共に更なる成長を目指して取り組んでいきたいと思っている
代表取締役社長 三浦 良典

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