NVパイオナイト処理
~オーステナイト系ステンレス鋼への表面硬化処理~

「この様な事でお困りでは有りませんか?」

オーステナイト系ステンレスを使いたいが、摺動部分に耐食性を犠牲にして、ステライト盛り、析出硬化 又はマルテンサイト系ステンレスを仕方なしに使用していた。

50%コストダウンのものも有り
(形状などにより差が出ます。)

ハードクロムメッキを使用していたが剥がれや、ISO1400の対応が難しい。 食品、流体に最適
製品自体を仕上げ加工まで施し、歪みのためメッキ、窒化などの後処理が出来ない。 最後の手段
ステンレス加工品、(機械加工、鍛造、鋳造、ロストワックス)などワークに一番最適な加工方法と特殊表面硬化処理で上記の問題点を解消いたします。

この特殊処理はNVパイオナイト処理と言います。
ステンレスには非常に安定した不動態化皮膜が有り、O(酸化膜)をF(フッ化膜)に置き換え活性化した上で、C(炭素)を表面結晶格子の隙間に固容拡散した処理です。(理論的には3%まで固容しますがこの処理では2%程度)しかも処理温度が500度C以下の比較的低温で処理するため、加工品の寸法変化が極めて少ない処理です。

 耐食、非磁性を劣化させずにHV800程度まで硬度を上げられます。
NVパイオナイト処理は、500℃以下の温度領域でオーステナイト組織中に炭素を固溶拡散させるエア・ウォーター社独自の表面処理技術です。

 特長
複雑形状のワークでも表面から15-25μの深さに均一、ムラなく浸炭できる。
硬化層は母材と同じ結晶構造でクロームカーバイトの偏析なく耐食性は劣化しない。(酸、アルカリ、塩水に対して耐食性は同等以上)
耐食性はより安定化したオーステナイト.ステンレスのほうが硬くまたさびにくくなります。(SUS304<SUS316、<SUS317)・・・SUS316の場合Hv800程度よって加工後、加工マルテンが出易いSUS304よりSUS316の方が良好です。
今までのステンレス硬化化処理は環境面、品質面がマイナス要因する場合もありましたが、この処理は環境に優しいオールガスプロセスです。
このNVパイオナイト処理は、、産業ガス大手のエア・ウォーター㈱が独自技術により開発いたしました。ヤマト特殊鋼はエアーウォーターと関東以北において共同でPRしています。

 >>この製品の関連ページはこちら >>開発営業グループ