特殊鋼の知識
一般構造用圧延鋼材

 一般構造用鋼材通称SS材はリムド鋼塊から圧延するもので、十分な脱酸処理したキルド鋼(特殊鋼などの高級鋼用)と違い歩留まりが良いため製造コストが安くできる鋼材です。JIS鋼材のうちでもっと多く生産され、広く使われているものです。


 JIS規格では、SS330,SS400,SS490,SS540の4種類、数字は引張り強さの下限値を表しており、例えばSS400は強度400〜430N/muの規格になります。

 化学成分はSS540を除きP.Sとも0.050以下の規格のみでCなどの規格がありません。


 SS材は強さだけで保証した鋼材ですので、成分コントロールはメーカーまかせになります。ユーザーは設計強度のみで選択でき、熱処理せずに使用される身近な材料です。かつ低廉なことも魅力となります。SS材はそのまま使うもので熱処理するのは意味がありません。勿論高い強度や靭性の必要な場合は熱処理等で機械的性質が選択できるC量のきめられたSC材を使用する必要があります。


 またSS材は低炭素鋼ですから肌焼鋼の代わりに浸炭して使う手がありますが、SS材はリムド鋼から造るため脱酸が十分でなく酸素が多く、炭素が酸素と結合してCOからSO2になることから浸炭しにくく適材ではありません。


 SS材は安い材料で、板・帯・棒で供給できる汎用性のある材料といえます。