特殊鋼の知識
機械構造用炭素鋼
 前回はキルド鋼とリムド鋼の説明をしたが、今回は特殊鋼(キルド鋼)の中で、最も多く使用されている機械構造用炭素鋼(SC材:Steel Carbon)について説明しよう。特殊鋼の基本元素はC、Si、Mn、P、Sの5元素からなっている。JIS規格では、SC材はS10C~S58Cまであり、これ以上炭素量が多くなると炭素工具鋼SK1~SK7になる。炭素鋼は、炭素量(C量)と焼き入れ硬さの関係(図参照)で判るように、C量が高くなるに従い硬さが上昇するが、C量が0.60%を越えるとC量が増えても焼き入れ硬さは上昇しない。炭素工具鋼のC量が多いのは、硬さと耐磨耗性を得るためである。
特殊鋼の正しい利用方法は、熱処理をすることである。熱処理することで、最も良い条件の機械的性質が得られる。