特殊鋼の知識
キルド鋼
特殊鋼はキルド鋼を基本条件としている。このキルド鋼とは、精錬が終った溶鋼に残存している酸素や窒素などの"ガス"を、フェロシリコン又はアルミニウムを脱酸剤として取除いたものを言う。これにより内外が均質で健全な鋼が得られる。 一方、リムド鋼はフェロマンガンなどで脱酸するので、充分な脱酸がされない鋼であり、その外周部は純鉄に近く良質であるが、内部はP、Sの偏析が比較的多く、不均一組織を示す普通鋼はこのリムド鋼が多い。リムド鋼とキルド鋼の違いは、Si>0.15%がキルド鋼で、Si<0.10%とみて差支えない。従って、特殊鋼の基本元素はC、Si、Mn、P、Sの5元素である。特殊鋼とは硬さ、引張力、降伏点、摩耗性、衝撃、伸び、絞りなど熱処理によって必要な強度など機械的性質が得られる鋼を言う。一方、リムド鋼は熱処理しないでそのまま使用する場合が殆んどであり、引張強度などを中心とした材料に利用される。